指導中に外国人のお客様にヘッドホンをされてしまったのだ。
パーソナルトレーナーとして駆け出しだった頃、言葉の壁も勿論あったけど、それ以上に今でも思い出す悔しかった事だ。
その時を機に僕はパーソナルトレーニングでマシンを使わなくなった。
インターバルもほとんど取らない指導方法でパーソナルトレーニングの時間帯効果、時間帯満足度の向上に努めた。
年齢や経験の浅さをカバーする為に国内、国外の資格、認定を必要充分量に取得した。
最終的にお客様の満足度を最大限に伸ばせるよう、自分専用のパーソナルトレーニング専用スタジオを作った。
決してそれで満足しているわけではないけれど、とにかくあの悔しさがここまでの原動力になってくれた。
悔しかった思いも、それで得られた知識や技術の全てをこれからのトレーナーに伝えたいと考え、社団法人を作った。
真剣な目で僕の講義を聞いてくれる生徒のみんなを前に、もう二度とヘッドホンをされるような経験がないよう、兜を尾を締め直している。
なんとなくエッセイ風に書いてみた。