2017年11月10日金曜日

ボディメイク

外見のカッコ良さみたいなものは、
そもそも人それぞれの価値観なわけですが、

筋肉トレーニングで作るボディメイクは、その価値観が無視される、そんな事が多いものです。

例えば、脚を細くしたい人に対して、
バーベルをかついでスクワットをしたり、マシーンで高重量のスクワットをしたりというトレーニングメニューを入れられる場合があります。

どうなるか。

当然脚は細くなるどころか、間違いなく太くなります。
太くなるトレーニングをしたからです。

太くなるという事が、悪いか良いかは別としてニーズとは反対の身体が出来上がります。

ではなぜ、このようなメニューが 行われているのか、明らかに綺麗になりたい女性に対して。

「筋肉を増やし、代謝を上げて、太りにくい体を作る事で脚の脂肪がなくなり脚が細くなる。」もっともらしい回答ですがこれは間違いです。

答えは、簡単です。
スポーツジムには会員が約1000人から2000人います。
全員に細かいメニューを組むことはできません。
同じマシンを、同じメニューで提供し効率化をはかるしかありません。
ジム側も色々な工夫をしてなるべくニーズに合わせたメニューを提供しようと努力しますが限界があります。
そしてインストラクターはお店のマニュアル通りにお客様にメニューを作ります。
お客様から太くなったとクレームを受けても、嘘だったとは言えません。
だから、「筋肉を増やし〜。。。」というしかないのです。
さらに筋トレを教えるトレーナーのほとんどは、活動のスタートがジムインストラクターです。圧倒的多数の指導はやがて正論として定着してしまった。のかもしれません。

これは何が悪いというわけではなく、サービスが向上していく過程で起こった仕方のない事です。「なんかおかしいぞ」と気がついた現在ではパーソナル指導が当たり前になっていますし、今後もこの流れは地方や国外でもさらに発展していくと思います。

というわけで、
「1から身体を作っていきたい」
「筋肉を増やして代謝を上げたい」
など、脚に筋肉がつくことに抵抗のない方も沢山いらっしゃると思いますので、全然悪いメニューということではないのですが、脚の出るウエディングドレスを綺麗に着こなしたいみたいなニーズだった場合は大変なので、詳しいトレーナーに良く相談した方が良いわけですね。

---------------------------------------

なんて生意気なことを書いてみたのでありますが、

実際、僕のスタジオみたいに少人数のクライアントさんに絞って指導していても難しいボディメイクトレーニングです。人の体を変えていくという仕事はまだしばらく人工知能に奪われないだろう、と少し安心もするのであります。




0 件のコメント:

コメントを投稿