僕の若い頃はまだパーソナルトレーナーと言えば業界のトップクラスの人といったイメージで、随分憧れたものだったのですが。
さておき、需要が増えればその職業になりたい人も増えます。
需要に合わせる為、不完全な人材が現場に立つことになります。
不完全な状態でお客様の前に立ったトレーナーは2通りの考えに至ります。
①パーソナルトレーニングって簡単だ。少しの研修でこんなにお金がもらえる。いい仕事見つけた。
②研修以外の事はまだわからない事だらけだ。怖い。お客さんにこんなにお金をもらって罪悪感だ。
皮肉な事に実際のところ、①のタイプの人の方がお金には恵まれる時代です。
パーソナルトレーナーのような不安定な仕事を一生の仕事にする必要はないのですから、今は研修から得たノウハウで高い報酬を貰って、後々は自分が経営者にまわれば1流のトレーナになる必要もないからです。当然トレーナーの勉強より経営の勉強をします。
②の考えに至った人は逆に自分のお金を沢山使ってトレーナーの勉強に走ります。無料でも良いからと言ってお客様とのレッスン経験を求めます。経営や営業などのノウハウも一緒に学んでいれば良いのですが、そのタイプは少なく大体の素晴らしい人材は広くない活動フィールドの中から出る事はありません。
こう言った事はトレーナーだけではなくて、塾の講師さんだったり語学の先生だったり、いろんな業界でそうなんだろうなと思い、改めて先生選びの難しさを痛感します。
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余談ですが
「学べる者からはぐれるな。」
という言葉が好きです。この言葉の真髄は単純に「はぐれないように追いかけろ」という意味ではなく「教えて頂ける状態であれ」という事だと僕は思っています。
慢心すれば次の学びが遅れてしまう。
常に満足する事を恐れ、ハングリーに生きていきたいものです。
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